近年、進学や就職をきっかけに都心部に移住したものの、生まれ育った土地に戻って働こうと考える人は増えています。その背景には、「地元で仕事を頑張りたい」 「地方で子供をのびのびと育てたい」といった人々の思いがあります。
そこで本記事ではUターン転職を決意した方に向けて、Uターン転職の準備や転職を成功させるポイントなどについて説明していきます。
目次
1.Uターンとは
2.Uターンの準備
2.1.自己分析
2.2.情報収集
2.3.家族の理解
3.Uターン転職の流れ
3.1.面接
3.2.内定、退職
3.3.入社
4.気をつけるポイント
4.1.求人が出るタイミング
4.2.物件探しは早めに
4.3.都会と地方の違いについて理解する
5.まとめ
Uターンとは
Uターンとは、進学や就職で都心部に出た人が、地元に戻って就職することをいいます。生まれ育った地方から都心部、そして地方という移動のラインはUの字を描いていることから「Uターン」と呼ばれています。
近年の労働力人口の流出や少子化高齢化に伴い、地方都市の多くが若者や働き手の不足に悩まされています。そのため、「家族と住みながら地元で働きたい」「これまでに身に付けたスキルで、地元を活性化させたい」という思いを抱く人は歓迎されるでしょう。
Uターンの準備
Uターン転職を決意したら、事前の準備が必要になります。念入りに準備を行うことで、Uターン転職は成功しやすくなります。
以下、Uターン転職を決意した際に行うべき準備について、やり方とあわせて説明していきます。
自己分析
まずは自己分析を行い、Uターン転職をしなければならない理由をよく考えて下さい。「どうして地元で働きたいのか」「地元に戻って何をしたいのか」を明確にしましょう。あわせて、自身の今後のキャリアや、将来の理想像についても考えておくことをおすすめします。
地方で働く場合、年収が下がる可能性が高いこと、交通面などの地方特有の不便さがあることについても、しっかりと考えておく必要があります。
情報収集
Uターン転職する地域の家賃、通勤時間、物価などの生活にかかるコストについて調べておきましょう。また、希望する職種の求人状況、その地域の平均年収についてもチェックしておく必要があります。
東京や大阪といった大都市圏と比較すると、地方の会社の数は少ないといえます。そのため、これまでに従事してきた職種を募集している企業がないという状況があることも考えておかなければなりません。
都道府県によって、最低賃金には幅があります。東京、神奈川において最低時給は1,000円を超えていますが、地方部では700~800円代の時給の求人は非常に多いです。自身の年収が下がるだけでなく、パートナーの収入が下がることも念頭においておく必要があります。
参考:
令和元年度地域別最低賃金改定状況家族の理解
自分にとっては馴染みのある土地でも、一緒に暮らす家族にとっては新しい場所です。そのため、パートナーやお子さんがこれまでの生活とのギャップを感じ、精神的にダメージを受けることも懸念されます。
Uターン転職をするにあたり、自身のことだけではなく、家族のこともよく考える必要があります。家族が生活に慣れるまで、フォローが求められることもあるでしょう。
Uターン転職の流れ
Uターン転職を考えている人は、どのような流れで転職活動を行うのか具体的にイメージしておくとよいでしょう。転職活動におけるおおまかな流れを理解しておくことで、スムーズに進めていくことができます。
以下、Uターン転職の流れを確認していきましょう。
面接
Uターン先について調べ、家族からの理解を得た後は、希望に合った求人を探し、応募していきます。募集が想定していたよりも早く締め切られることもあるので、スピーディーな行動を心掛けましょう。
条件のよい求人は倍率が高いと予想されるため、面接対策は必須になります。また、都心部に住みながらUターン先で転職活動をする場合、面接の日程調整を工夫しなければなりません。有給を上手く活用するなどして、スケジュールを立てて下さい。
内定、退職
内定が出たら、現在の就業先に退職届を提出します。引継ぎなどが必要になるため、早めの申告をおすすめします。
入社時期については、内定先の企業の意見を聞き入れながらも、現在勤めている企業、引っ越しの日程などを考慮しながら決める必要があります。
入社
内定先の企業と相談し、双方で合意した日に入社します。
Uターン転職の場合、引っ越し作業も並行して行うことになるため、多忙な日々が1ヵ月程度続くと考えられます。
気をつけるポイント
地方に転職する場合、都心部での転職活動にはない大変さがあります。「思っていたような求人がない」「転職活動と仕事の両立が難しい」といった悩みを感じることもあるかもしれません。
そこで、以下Uターン転職を行うにあたり、気をつけるべきポイントを紹介していきます。
求人が出るタイミング
地方は都心と比較すると、働き口はあまりありません。希望の職種や興味のある企業がある場合は、求人を早い段階からチェックしておく必要があります。求人が出るタイミングと転職時期が合わない場合、自身の希望する職種に就けなくなる可能性が高くなります。
地方へのUターン転職にベストな年齢は30代前半ともいわれています。地方は求人数が少ないため、30代を超えると働き口の選択肢が減ってしまいます。30代以上で転職活動をする人には、客観的に評価できるスキルや実績などが求められます。
物件探しは早めに
地方は都心部と比較して、物件の選択肢も少ないです。駅やスーパーなどの商業施設の近くに住みたいと考えている人は、物件探しを早めに行う必要があります。
引っ越しの時期にも注意が必要です。4月、10月入社の場合、直前の3月、9月頃は優良物件が埋まりやすいことを覚えておいて下さい。また、引っ越しにかかる料金も、時期によって大きく変わります。
都会と地方の違いについて理解する
都会と地方では、人事評価のポイント、働き方など異なる点は多いです。都会の企業では高く評価されている人であっても、地方での評価はさほど高くなく、そのギャップに悩む人も珍しくありません。
地方の中小企業は少人数で成り立っている企業が多いため、一人当たりの業務負担が増えたり、幅広い業務を担当したりすることが求められることも多いです。
業種、ないし職種が同じであっても、都会と地方では様々な所に違いがあることを覚えておくようにしましょう。
まとめ
本記事で解説したように、Uターン転職には転職先の問題だけでなく、給与や家族に関することなど様々な問題が発生します。地元で就職すれば、慣れ親しんだ土地で暮らすことができ、親を近くで気にかけながら働くことができるものの、地方ならではのデメリットがあることも念頭においておく必要があります。
Uターン転職で成功するためには、早い段階からの準備と計画性のある行動が鍵となります。また、求人が少ない地方であっても、高いスキルのある人材は歓迎されますので、自身のスキルを磨いておくことも重要です。
Uターン転職を行う理由を明確にした上で、余裕をもって転職活動を行いましょう。